2019年04月23日

[NOISE(H)] ASJ RTN-Model 2018対応早期リリース版のお知らせ

ASJ RTN-Model 2018に対応いたしました。対応内容は以下の通りです。
大幅に改変した直後のバージョンなので、サポート期間中のユーザー様に検証の目的でご利用いただけるよう提供開始いたしますのでお知らせ下さい。

ASJ RTN-Model 2018の主な改良点およびNOISE(H)による対応

車種分類
・小型車類に占める小型貨物車の割合が小さくなりデータが少なくなったことから、小型車類を乗用車と小型貨物車に分けず、従来の4車種分類を3車種分類に変更されました。

パワーレベル式
・最新のデータを反映させてパワーレベル式を見直しされました(密粒舗装のうち小型車類の定常走行)。
・排水性舗装の効果を補正量として与えるのではなく、排水性舗装の場合のパワーレベル式を導入されました(定常走行・減衰走行、加速走行)。
・なお経年劣化は式として表現されているものの実際にはきわめて小さいことが判明しています。(従来の式で劣化とみえたのは舗装した時期の技術の違いによるものであることがわかっています)
・高機能舗装Uに対するパワーレベル式が追加されました(自動車専用道路の定常走行区間のみ)。
・以上より、密粒舗装(定常・非定常)、排水性舗装(一般道路の定常・非定常、自動車専用道路の定常、料金所付近・連結部付近の加速・減速)、高機能舗装U(自動車専用道路の定常)のパワーレベル式がそれぞれ示されました。

縦断勾配
・ASJ RTN-Model2013では縦断勾配の補正は密粒舗装に限定されていましたが、ASJ RTN-Model 2018では密粒舗装に限定されなくなりました(密粒舗装、排水性舗装、高機能舗装Uのいずれにも適用)。

回折補正量の計算式
・ナイフウェッジの計算式が変更になり、さらに自動車走行騒音の係数Cspecが密粒舗装について変更、排水性舗装は1年未満が廃止され一本化、高機能舗装Uについて追加されました。
・建物や法肩などの回折補正量の計算式が新たに設けられました(直角ウェッジ)。
・直角ウェッジの式を利用して築堤・厚みのある障害物の回折補正量の計算式がナイフウェッジの多重回折の計算式と同じになりました。
・高架構造物音の高架構造による回折減衰の式が、高架橋の種類によってナイフウェッジと直角ウェッジの式を使い分けるよう変更されました。(指定のない高架橋についてはNOISE(H)ではナイフウェッジで計算するようにしております。)
・これに合わせてNOISE(H)では盛土・切土の法肩に設定する回折点(としての遮音壁)と遮音壁をデータ上、区別できるようにしました。
・張り出し型遮音壁の回折減衰の計算方法が変更となり厚みのある遮蔽物での回折補正量の式に補正を行う方法となりました。なお張り出し部の幅が50cm未満については直壁として計算するようになっています。(なお、張り出し型遮音壁を含む複数の遮音壁=複数回折の計算方法は示されていません。他にも同様に計算方法が示されていないため「正解」のない組み合わせがあります)

地表面効果
・排水性舗装の路面では固い地面相当の地表面効果が確認されているのでこれに対応しました。
・地表面効果が30dBを超えると風や大気の乱れの影響で計算値ほど減衰が生じないため、地表面効果による減衰量は最大30dBとするよう変更されました。
・ASJ RTN-Model 2013までは平均伝搬高さの計算時に切土の場合の法肩上の高さが1m未満の時は1mとして計算することになっていましたが、ASJ RTN-Model 2018では道路構造に関わらず平均伝搬高さが0.6m未満の時は0.6mとして計算するよう変更されました。
・地表面による超過減衰が始まる距離の計算に用いるZiの計算方法が変更となりました。

遮音壁背後の地面による反射
・遮音壁の背後に受音点がある場合、遮音壁より受音点側の地面による反射音を加算するよう変更されました。(ASJ RTN-Model 2013では「加算してもよい」でしたのでNOISE(H)では加算していませんでした。)

トンネル抗口音の指向性
・トンネル抗口音は直接音と反射音・拡散音(仮想面音源)をそれぞれ計算して合計されます。
・このうち反射音・拡散音(仮想面音源)の計算方法に指向性を考慮した項が追加されました。ただしパラメータが「吸音対策なし」のみ示されているため、吸音対策がある場合は従来通り指向性の項のない計算式で計算します。

単独建物の反射音計算の削除
・ASJ RTN-Model 2013では単独建物の計算について1パスの方法(上方から回折する経路のみ計算)、上方と側方の回折音を考慮する方法の2通りの計算式が示され、さらに壁面反射音の計算方法が示されていました。(Super NOISE(H)では1パス方法+壁面反射音の計算の組み合わせに対応)
・ASJ RTN-Model 2018では1パスの方法のみが示され、側方からの回折および壁面反射音の計算方法は示されなくなった(ほとんどの場合寄与が小さい)ため、NOISE(H)でもASJ RTN-Model 2018としては上方回折のみの計算を行うこととしました。

建物群の計算方法
・ASJ RTN-Model 2018では、従来の方法よりも簡易な実用計算法および実用計算法における計算の省略方法が示されました。
・ASJ RTN-Model 2013の建物群の計算方法はASJ RTN-Model 2018では付属資料A8に実用計算法よりもより詳細で正確な計算を行う詳細計算法として示されています。
・Super NOISE(H)では、ASJ RTN-Model 2018においても建物群を選択した場合にはこの詳細計算法により計算を行うことにしました。

その他
・上記以外に、大型バスのパワーレベルが新たに示され、散乱反射法の計算式が改良されています。また付属資料にはハイブリッド自動車・電気自動車のパワーレベルも示されています。
・大型バス、ハイブリッド自動車、電気自動車は2車種分類、3車種分類(従来の4車種分類)毎に交通量を設定する方法になじまないため対応保留としましたが、需要がある場合には対応を検討いたしますので御連絡ください。
・散乱反射法については従来も非対応としておりました。これは計算時間が膨大となるため実務での使用は現実的ではないとの判断からの保留です。
・回折減衰による補正量は30dBまで、回折行路差20mまでとするかどうかについては検討中です
posted by Superシリーズ更新情報 at 10:15| Super NOISE(H)

2019年04月04日

[NOISE(H)] ASJ RTN-Model 2018対応予定

日本音響学会誌75巻4号(2019)にて、道路交通騒音予測モデル"ASJ RTN-Molde 2018"が公表されましたので、Super NOISE(H)の対応作業を開始いたしました。早ければ4月中にリリースしたいと思います。
posted by Superシリーズ更新情報 at 18:24| Super NOISE(H)